前記事でも触れました4月の新入社員に受けている「在宅指導薬剤師育成 基本コース」
この研修は、在宅に係る為には、患者さんの生活を知る、連携する他職種の方々の仕事を理解する事に重きを置いています。
ひまわり生駒苑では、1日9時~17時介護職員とともに食事の介助や服薬のお手伝いをしたり、入居者の話し相手になったり様々な体験をします。
昨年から実施している研修ですが、日ごろ年配の方と接する機会が少ない方が多く たくさんの発見や感動があるようです。
~研修生の感想・報告~
『 帰りのバスでは小柄の女性と話しており「やっとほっとした。いつも帰るとき、連れて帰ってくれる介護士さんにとっても感謝してる」ときいて介護士さんはとても信頼されているんだなと感じました。今回の経験で介護士さん信頼の高さ、薬剤師がどこで関わっているかを知ることができた。また沢山のお年寄りの人と話すことができてとてもよかった。「また来てね」と言われて嬉しかった。また機会があれば是非行きたいと思いました。』
『昼食も皆さんと一緒に食べさせて頂いたのですが自力で食事をとることが出来る方は少なく、介護士の方の介助で食事をしていました。それぞれの方によって一度に食べることのできる量が異なっており、介護士の方がそれに合わせて介助されている姿が印象的できた。認知症の方の中にはずっと眠り続けてる方、受け答えをして下さる方など様々な方がいらっしゃいました。記憶の混同や抜け、忘れがあってもその方と会話をすること、質問をすること、根気強く続けていくことが重要であると教えて頂きました。高齢者の方、認知症の方と長い時間をともにする機会が今までにはあまりなく今日の体験は新鮮なものでした。認知症の方との会話において、ちぐはぐであっても質問にお答えしようとする方もおられ、記憶を刺激するという意味でも会話、コミュニケーションの大切さを学びました』
こういった経験を活かして、在宅の現場でもう一つ何かをプラスできる薬剤師になってほしいと思います。