昨年11月から週一回、30回7ヶ月半に渡る奈良県総合医療センター薬剤部での日本臨床腫瘍薬学会がん診療病院連携研修を全課程無事修了致しました。

奈良県総合医療センターの近くにオープンしたサン薬局奈良南店の管理薬剤師をしておりますが、他の店舗にも増してガン患者様の処方をお受けする事が多く、今回の研修はすべてが大変有意義なものでした。

薬剤部の先生方が、化学療法の投与計画書にあたるレジメンを一人一人の患者様の検査結果や医師の診断記事、画像診断などを全て加味した上で、投与の可否を判断されていたり、最新のガイドラインを考慮しながらの処方提案といった姿に背筋が伸びる思いがしました。

日頃外来処方箋を受け付けている時は患者様の背景や検査結果などを深く聞けない事も多く、十分な説明を出来ていないと感じる事もありました。
がしかし、病院内で患者様とお話しするのは、点滴中ということもあり、副作用の詳細や以前からの体調の変化などを事細かに聞く事が出来ました。
また、コメディカルの方の記事などもとても参考になり、医療チームとしての患者様のサポートを直に感じる事で、患者様一人一人が様々な悩みを抱いていらっしゃるという事を知る事ができました。

今回の研修を通して、少しでも患者様の話を聞き、薬剤固有の副作用の初期症状を伝えたり、検査結果から副作用の発現の有無を確認したりという事により知識を深め尽力して行きたいと改めて思いました。
現在薬局で副作用の出やすい薬は後日電話での確認をしたり、副作用と疑わしき時は病院に連絡を取り指示を仰ぎ医療チームの一員としての職責を果たすべく努力しております。

最後になりましたが、今回の研修をお受けいただきました奈良県総合医療センターの先生方、またこの様な機会を準備していただきました日本臨床腫瘍薬学会の方々に深く感謝致します。

サン薬局奈良南店 石賀直之