⚫カナダ留学を終えたその後とアメリカ生活⚫
カナダから帰国し1年半が経ちました。帰国後は元の職場に戻り、少人数ですが海外の患者様や海外から来た観光客の方々と日常業務で英語に触れながら、留学して本当に良かったと感じていました。

帰国して1年後、私はこの会社を退職しました。
カナダでアメリカ人の素敵な男性と出会い結婚しました。結婚で仕事を辞める事を会社に報告する時は、本当に申し訳ない気持ちで一杯でした。
その際、専務から「おめでとう!相手は向こうの人でしょ!他の社員さんから向こうで彼氏ができたって聞いていたわよ。やっぱりアメリカに住むの?それとも日本?本音としては仕事を辞めないでほしいけど、本当におめでとう!」という言葉をいただけた時は本当に嬉しかったです。

新卒としてこの会社に入って10年。あっという間の短い間でしたがこの会社で働けた事を
本当に感謝しています。

ここからは、カナダ・アメリカ生活を経験した日本人薬剤師として感じた事の話をしたいと思います。知ってる人も多いと思いますが、日本とアメリカ・カナダの薬剤師の位置づけの違いに留学してすぐに驚きました。
こちらは薬剤師の位置づけがとても高いです。学校でのカリキュラムの違い、海外は国民皆保険でない事も原因です。
保険を持ってない人達は病院に行かず、直接薬局に行きます。そこで相談する相手が薬剤師なのです。州によって異なりますが、一部の薬剤師に「処方権」が与えられています。日本にいる時は全く考えもしなかった「処方権」….本当に驚きました。
他にも驚いた事が多々あります。日本からアメリカに移動する際、薬は成分名さえ知っていれば通用すると思っていましたが、大間違いでした。そもそも日本で当たり前に処方されてる薬がアメリカにはなかったりします。当然ですよね。同成分・同規格でも服用方法が違う薬もあります。

先日、夫が咽頭炎で病院にかかりアジスロマイシン250mgが処方されたのですが、当日2
錠・その後1錠ずつで計5日間継続して下さいという指導を受けていました。日本では2錠3日間継続が一般処方になりますが(例外あり)、「アメリカでは2錠3日間継続の処方もあるけど、当日2錠で残りの4錠を4日間に分けて1錠ずつ飲む飲み方が咽頭炎や気管支炎や皮膚炎には処方される事が多いよ。」と夫を担当したDrから教わりました(医療用英語はさっぱり分からず、それくらいしか理解できませんでした)。

カナダ留学中、喘息の時に処方してもらったアジスロマイシンをその飲み方で飲んだ事を思い出しました。カナダでもらった処方箋を写真に残していたので添付します。私の行ったクリニックは院外の手書き処方箋でした。
薬と使用方法の写真も添付します。
何の薬が出てるのかクイズと思って見てもらえたら嬉しいです。

アメリカで薬剤師を目指すのは今の私には無理ですが、薬の知識を増やす事はできるので、アメリカでは薬の知識を増やしながら医療用英語を少しでも覚えれるよう努力しています。
カナダ留学をきっかけに私の人生が大きく変わりました。海外留学を迷っていた時「頑張っていってらっしゃい!また、戻ってきてね。」とポンと背中を押してもらえたから今の自分がいます。本当に感謝の気持ちで一杯です。奈良に戻る時は、また、サン薬局に戻りたいです。

夢サポートプロジェクトで留学した私の近況報告です。
英語ができる薬剤師として、また、薬剤師復帰します。
最後になりましたが、御社のますますのご発展を祈念します。ありがとうございました。